旅日記「2004年4月23日〜26日 上海」

ホームページも再開したことだし、ひさしぶりに旅行記もアップしてようと思う。
旅行記では、それぞれの玩具をあまり掘り下げないことにする、玩具の紹介は(機会があれば)トップ記事で追々やってゆくつもりなので、旅行記内で気になるアイテムがあればBBSでリクエストしてほしい。

さて、今回は29日のスーフェス前という事もあって、旅費も安く玩具も面白い上海に行く事にした。
上海は物価が驚く程安いので、ホテル代や日々の食費などが非常に安上がりな上に、玩具のいんちき度も高く、台湾や韓国で出回るよりも早くいんちき玩具を見つけられる(韓国等に出荷されない物も多いし)という利点がある、しかしその反面、治安があまり良く無く、経済発展の真っ盛りという事もありウカウカしているとボられて泣きを見る危険性があるので、あまり他人にはお勧めできないポイントだ。

23日(初日)
夕方発の便なので、午前中に細々とした仕事をすませ東京駅で妻と合流、妻は会社を半休してそのまま来た。
快速で成田空港へ、空港でばったりと某香港人ディーラーと出会した、彼はダンボール2〜3個分の「超合金魂ダンクーガ リアルカラーバージョン」を抱えて帰国らしい。
 テロの影響で手荷物、預け荷物共にすべて開けられた、シャンプーやコンタクトレンズのクスリ等も開封して匂いを嗅ぐ等していた。調べられている間スタッフの一人に話を聞くと
「アメリカ行きの飛行機はもっと厳しい、さらにアメリカの空港では、土産物の箱等も開封して調べる事がある」
との事だ、コレクション用に買った玩具等も(マニア風では無い方法で)開封される場合があるという。実は近々渡米の予定もあるので心配になった。
念のため出国手続き等も早めに済ませて出発、悪天候でかなり揺れたが無事到着。
機内食に出たビーフンもけっこううまかった。
タクシーで常宿の「新亜大酒店」へ、この時点で既に深夜を回っているがコンビニへビール等を仕入れに行く、近所に深夜までやっている定食屋があったのだが工事中でやっていなかった。夜食を断念して部屋でビールを飲んで就寝。

24日(2日目)
8時頃起床、めずらしくホテルの朝食券が付いてきたのでホテルで朝食。
死ぬ程不味い
ホテルの裏手の市場をぶらついて、数件の雑貨屋をのぞくがめぼしい玩具は無かった。
この市場では、エビやザリガニ、ミドリガメなどが食用として魚類と一緒に売られている。自宅の水槽用に買って帰りたいが無理っぽいのでやめる。
 タクシーでメインの玩具スポットである「豫園」に向かう。
「豫園」は浅草の浅草寺の様に観光スポットであるお寺と、その観光客を当て込んだ土産物やが立ち並んでいる、その中に雑貨市場もいくつかあり実質問屋として近隣の店が仕入れに利用している。そこに玩具屋も数件あるのだ。
 一件目の店(通称「漢方薬屋の所」)をのぞく、この店は割引率が悪く時々ボるのだが、店が広く品揃えが良いので、毎回最初に来るのだが今回は買う物が無かった。
ビーダマンのアイテムがほとんどで、どうやら現在放送中の様だ。変形物は以前の残りがあった程度。他の店も同じだったら・・・と不安になりつつ次の店へ。
 次の店(通称「エスカレーターの下」)は、「漢方薬屋の所」の近所の小さい店、ここもあまり安く無いのだが、毎回他に無い品があるのであなどれない。
店先にマイ伝ホットロッドの青い奴が下がっているのを発見、その隣にゴーボッツのマイケルの白い奴もあった。店内を見るとSTDコンボイのでかい奴や、マイクロマスターやマイクロンが張り付いたブリスター等も発見したので購入。青いホットロッドは良く見ると胸の部分にLEDがついていて、背中を押すと光るようになっていた(微妙)マイクロンやマイクロマスターのたくさん張り付いたブリスターは、本来は駄菓子屋で売っているスーパーボールの様に一個ずつ剥がして買うものらしい(この店は問屋なのでバラ売り不可)ほとんどがマイクロマスターのコピーなのだが、1台紙に2個程度マイクロンがまざっている。よくみるとエネルゴンセイバーの奴もまざっていた。
他の店をのぞきながら商品をチェック、爆外伝の合体アーマーが巨大になった奴を見つける。買おうか迷ったがとりあえず保留。
 毎回懇意にしている店(通称「いつもの店」)に顔を出す。
顔を覚えられているので「ニーハオ!」と挨拶すると、お馴染みの女の子が出てきた。
この店は店員のほとんどが女の子で(あとオジサンとオバサンが一人づつ)、最初に来た時にはほとんどが小学生か中学生ぐらいだったのだが、いまではそれなりに成長している。お馴染みの女の子は(この店の娘だと思うのだが)ぽちゃっとした娘だったのだが、いくぶん痩せて二重になっていた。
この店では、先日の台湾で見つけられなかった「働くブルーティカスシリーズ」の消防車合体を発見!(オンスロートのリデコ版を中心にトラックなどが合体する物で、消防車合体の他にコンテナトラック合体、建設トラック合体がある)他にもマイクロ合体サイズに縮小されたバトルガイヤーとガードシティーをみつけて購入。
ムゲンバインも見つけた。他にもウルトラマンのアクションフィギュアを見つけた、イベントで毎回ウルトラセブンものを買っていってくれるお客さんがいるので、ウルトラセブン物をいくつか買った。お店の娘に聞くと「ウルトラセブンは人気が無いので商品が少ない」そうだ、ちなみに「セブン」は「セェヴェン」という感じで発音していた。
 お店に荷物を預けて、近くの市場ビルを探索しに行く。市場内の小さな玩具店でブリスタに入ったクイックスウィッチと、セブンチェンジャー、サイバトロン所属の正体不明の戦車等を見つける。クイックスウィッチはパッケージの商品写真の色がいかにもないんちき色で心を引かれる。その色の物が無いか尋ねたが無いらしい。
別の店で、「働くブルーティカスシリーズ」と思われる警察色のオンスロートを見つける。消防車合体でコンプリート出来たと思っていたがあまかった・・・手足の奴かセットの奴を探さねば。
他にも色々見つけて、そのつど購入。
けっこうな量になったので「いつもの店」に預けてあった荷物を受け取ってホテルに戻る事にする。
市場からホテルへは、市場にいる運び屋(非合法)に送ってもらう。後部をリヤカーと合体させた自転車に荷物と客を乗せて運んでくれるのだが、狭い市場内を大荷物で移動する手間や、タクシーを拾う手間が省けて便利だが、まず値段交渉から始めなければいけない。通常は15元ほどの提示から10元に値切って乗るのだが(タクシーだと11元くらいの距離なので)今回はいきなり「10元」と言ってきたので、言い値で乗る。
快適な乗り心地では無いがなかなか楽しい。
ホテルに荷物をおいて小休止後、湖南省料理の店「滴水洞」で昼食。
湖南料理はベーコン(塩漬け肉)や唐辛子を多く使い、御飯は小鉢サイズの釜(駅弁釜飯のような形)で出てくる。お米が水晶の様にピカピカしており、おこわのような食感。
「辣椒夢ト」(辛味の効いた切り干しダイコン、かなり辛い)
「松仁玉米」(松の実とトウモロコシのバター炒め、コーンバターの様な味だが、中国のトウモロコシは甘味が少なく味が濃いので濃厚な味わい。食感もモッチリして良い)
「湘式○肉」(○の部分は当用漢字に無い、塩漬け肉とニンニクの芽の唐辛子炒め、辛味と塩気が効いたこの店の人気メニュー)
を食す。どれもビールが飲みたくなる味だが我慢。
2人分で1200円ほど。
食後、上海の繁華街南京路をぶらつき、デパートなどを覗いてみる。
玩具売り場は正規の日本製玩具か、アメリカものが中心でこれといって買う物が無い、「ARMADA」がいくつかあったが、これも買う物はなし。
店員がしきりに「ARMADA」商品の説明をしてくるが、こっちの方が詳しいっての。
そろそろ暗くなってきたので、早めの夕食にする。
昔風のたたずまいのある酒店「沈永和老酒店」で、酒メインの夕食をと思ったのだが残念ながら別の場所に移転し、オープンは5月だった。
残念!この旅を決めた時から楽しみにしていたのに・・・
仕方が無いので別の店で夕食。
豫園内のホテルにある上海料理のレストラン「上海老飯店」
どうやら結婚式をやっているようで、にぎやか。
紹興酒を1本あけて満腹に食べたが、「沈永和」に行けなかった為満足感は薄い。
ホテルに戻り、テイクアウトした青菜炒めを肴に紹興酒をもう一本空けて泥酔。

25日(3日目)
9時起床、近所の定食屋で朝食
「小龍包はじめました!」とはり紙がしてあったので注文したが、冷たい上に皮がかたく美味しく無かった。他に「塩肉菜飯」(肉と塩菜の混ざった御飯、高菜チャーハンの様な感じ)とワンタンをたのんで2人で300円ほど。
近所の服市場を見てから豫園へ、バルキリーのコピーものや、以前台湾でも買ったでかいマイクロン(ストリートアクションチーム)、拡大版グラップ、迷彩色のハイブロウ、青いシルバーボルトなどを買った。
「いつもの店」で段ボール箱をもらってホテルへ帰りパッキング。
今回はいつもより少なめ(といってもかなりの量だが)なので、巨大ビーダマンを買ってゆこうかと思ったが、入るカバンが無い(いや、空のカバンはあったのだが、そもそも大きすぎて入らない)のでやめた。トランスフォーマーじゃないし。
小一時間パッキングの後、近所のスーパーへ酒(自分達へのおみやげ)を買いに行く。
惣菜売り場にアトムのイラスト入りザーサイを発見、友人への(嫌がらせ的な)お土産として買った。
スーパーで買ったインスタント春雨で軽めの昼食(妻は菓子パンを食べていた)をすませ、南京路へ向かう。
デパートのDVDうりばでトランスフォーマーのDVDボックスを購入。もちろん中国語版。
薬専門のデパートで漢方の風邪薬を大量に購入した。
西洋薬とちがって、眠くならないのだが一度に大量に(8錠とか)飲まないと行けないので、すぐに無くなるのだ。
 昨日予約した四川料理「四川庁」で夕食。
ここの坦々面は絶品!胡麻ダレのかかった麺が茶碗くらいのサイズの器に入って出てくるのだが、スープは無く風味の良い胡麻ダレとからめて食べる。
他にエビチリ、豆苗炒め、糖醋排(スペアリブの甘煮)を頼んだ。どれもかなりうまい。高めの紹興酒を一本空けて4000円程度。
 ホテルに戻り、再度パッキングをして酒を飲んで就寝。

26日(最終日)
5時半ごろ起床、荷物を下ろしチェックアウト。
予約してあったワゴンのタクシーが来たので乗ると、
「メーターが壊れたのでレシートが出ない、領収書を書くからそれで良いか?」
と聞かれる。はっきりいって怪しい!
実は上海の旅では、毎回タクシーの詐欺に出会っており(初めての時以外は返り打ちにしているが)今回も「またか!」と言う感じ。
とはいえ、レシートがでないのは問題無いので、了解すると案の定メーターを動かさずに走り出す。
気が付かなければ空港で法外な額を請求されるところだ。
車を止まらせて値段交渉、ほぼ相場の150元で再出発。
空港はサーズの影響で込み合っており、通常のチェックインとは別に出国者は検疫を受けなければ行けない。(問診票を書いてサーモチェック)
検疫を終えチェックインをするが、実は上海では空港の荷物預けでも結構騙される事が多いのだ。我々の様に大荷物だと、荷物超過料金をボられるのだ。
今回も「オーバーチャージ!」と言われたが、気合いでクリア。
それ以外はすんなりと出国が出来、無事日本へ。
税関審査も無事クリアし帰宅。

今回は短い旅だったが、玩具的にかなり満足度の高い旅だった。